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にっこにこ母親の会

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三浦市社会福祉協議会常務理事の佐藤千徳です。
本日、管理係の石渡係長とともに障害児を抱えるお母さん方の集まりに行ってまいりました。
どういう集まりなのかもわからぬまま、不安を抱えながら石渡係長とお邪魔したわけですが、なんでも、石渡係長が同会の代表・町山さんから受けた指令は「11時までに初声市民センターに来るように!」とそれだけだったそうです。
果たして僕たちは、着座するなり三浦市の「障害福祉施策の問題点」について、町山さんのマシンガン・トークを聞かされる羽目になったわけですが、あまりにも色々な話を聞かされ、正直言って、今となっては半分も覚えていません。ごめんね。町山さん。
それでも、あるお母さんがお話しくださった事例は、心に深く残りましたので、この場をお借りしてご紹介させていただきます。

ある日のこと。そのお母さんは酷い腰痛に襲われ、動けなくなってしまったそうです。お子さんも寝たきり、車椅子の生活で、養護学校に通学させようにも、スクールバスまでの付き添いすらできない。そのお母さんは、仕方なく腰痛が癒えるまでの期間、そのお子さんと床を這いずりながら過ごしたそうです。僕は聞きました。「誰かに助けを求めなかったんですか?」お母さんはこう答えてくれました。「どこに助けを求めればいいんですか?自立支援法では、通学にヘルパーを使うことなんてできないじゃないですか。ズルして使って、もしバレたら大変でしょ。取り消しなんてことになったら困るもの。それに、障害児に対応してくれるヘルパーさんは少ないから、急な要請には応じられないでしょ?」と。
この話を聞いて僕は、穴があったら入りたい気持ちになりました。
僕らは、まだ何もわかっていないし、何もしていない。そう強く思いました。僕は、その時何をしていたのだろう。電車に揺られながら呑気に新聞でも読んでいたのだろうか。何かできることがあったんじゃないかって。
お話を伺えて本当によかったと思いました。僕らはまだ、スタートラインにすら立っていないのです。
僕らが、これからチャレンジしようという取組みにこんなにも期待している人達がいることに震えました。
もう考えている時間はありません。とにかく行動を起こす時なのだと。