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福祉教育「心のバリアフリー」

地域福祉係(ボランティアセンター担当)の稲積です。先日、三浦臨海高校さんから、ご依頼を受け、講師派遣・調整させて頂きました、授業の一コマをご紹介致します。

三浦臨海高校は、高校では珍しい単位制の学校で、その中に福祉を専門とする「社会福祉基礎」という授業を年間通して開設しています。今回のテーマは「心のバリアフリー ~統合失調症の理解~」ということで、統合失調症を経験し、現在ピアサポーターとして活躍されている、杉山さんに当事者の視点からお話して頂きました。

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 授業を聞く高校生の大半は統合失調症という病気は知らないとのことでしたが、「統合失調症の人はとても弱い部分があり、あたたかく支えてほしい」と杉山さんが熱弁されると、引き込まれるかのように真剣な眼差しを杉山さんに向ける姿はとても印象的でした。
授業後には、「私は多分、(病気に)ならないだろうと思っていたし、軽く考えていたので、統合失調症は、すごく身近にある病気だと分かりました。偏見をしないで相手の事を考えて対等に接するのがいいと思いました。」といった感想もあり、近年、低年齢化する精神障害について、福祉教育の中に取り入れていくことの必要性を感じる機会となりました。

今回の授業にご協力頂きました、杉山さん、そして地域生活サポートセンターとらいむさん、どうもありがとうござました。