「社協みうら」第165号

出口吉男組合長

畑から三浦市へ。被災地へ


「福祉、ふくし」と言い続けるといつの間にか「至福」になる。みうらの地域福祉を優しく支える「至福人」をシリーズで紹介するコーナーです。

今回ご紹介するのは、三浦市農業協同組合の出口吉男組合長です。三浦市農業協同組合では、東日本大震災被災以降毎年「3.11」の日に合わせて、トラックで南三陸町へ三浦市の大根やキャベツなどの野菜を届ける活動を実施しています。
また、就労移行支援センターどんまいで実施している野菜販売事業のためにと、季節の野菜をご寄付いただいています。「今後も、できる限り福祉のためになるよう、野菜の提供などを行いたい。」(杉崎)

 

特集 平成二十六年度事業報告の概要

「社協みうら」第165号のラインラップ

みうらの至福人―出口吉男さん

  • 特集・平成26年度事業報告
  • 三浦市ボランティア情報
  • 介護最前線―小規模多機能型居宅介護事業所はつらつ
  • 福祉施設訪問記―宗教法人常光寺城ケ島保育園
  • 元気!社協の職員
  • 狩倉総合法律事務所のワンポイント法律相談
  • 企業のCSRリビエラリゾート「キスマスター2015」に参加!
  • 寄託
  • ヤギのメエちゃん三浦市総合福祉センターに現る!
  • 福祉カレンダー
平成26年度事業報告videobg1 
平成二十六年度、三浦市社会福祉協議会は、
三つの重点事業を掲げて、これに取り組みました。
大好評のリハビリ体操。健康年齢の引き上げに大きく貢献することだろう。
1.総合相談力の充実
高齢者、障害者などの属性でその「困りごと」を捉えるのではなく、生活上の「多様なニーズ」や「生活のしづらさ」に対応するため、三浦市総合相談支援センター「安心館」を開設しました。「安心館」では、ニーズの発見から見守り、予防的支援から継続的支援まで、文字どおり総合的な支援をその人のライフステージに沿って、長期展望のもとで提供しました。また、ご本人だけでなく、ご本人を取り巻く環境の改善をも視野に、包括的な支援を心がけました。また、地域的な偏りを解消し、市民の利便性を高めるために、当法人のアンテナショップ「福祉なんでも相談『はにかみ屋』」を三浦海岸駅前という好立地に設けました。「はにかみ屋」では、相談支援事業所エールの主機能に併せて、「安心館」の支所としての役割を果たしています。

2.三浦市地域福祉活動計画の着実なる実行
平成二十六年四月に発行した三浦市地域福祉活動計画の実現に向けて、オール社協で取り組みました。同計画は、我々が「地域福祉活動」を推進するうえでの、一つの根拠となっています。三浦市総合相談支援センター「安心館」の設置などは、その好例となります。

3.福祉コミュニティの創造
超高齢社会を迎え、「いかに健康に生きるか」が大きなテーマとなっています。三浦市社会福祉協議会では、年を重ねていくことをプラスと考え、豊かに生きる「サクセスフル・エイジング」を提唱し、理学療法士による「リハビリ体操」を各地域で開催、その普及に努め、高齢者福祉に対し実効性を伴ったコミュニティの構築をめざしました。また、三浦市ボランティア連絡協議会の事務局を担い、要援護者災害支援市民シンポジウムを成功裏に終わらせるなど、福祉の強い町は、災害にも強いという先人の教訓を信じ、これを実践しました。(編集部)
三浦市社会福祉協議会の平成26年度事業報告書並びに収入支出決算書は、ホームページからダウンロードできます。
決算額
三浦市ボランティア情報videobg1 
三浦市ボラ協が総会を開催 親睦を兼ねて小網代の森を散策
165-05五月十五日、平成二十六年度事業報告並びに決算について審議する総会が開かれ、原案どおりこれを可決しました。
閉会後、ボラ協に加盟している「三浦まちづくりの会」の小林直樹さんをガイドに小網代の森を散策し、身近な大自然を満喫しました。(編集部)

  福祉用具アイディアコンクール 福祉用具アイディアコンクール三浦市内に在住、通学する小中高生らを対象に今年も「福祉用具アイディアコンクール」を開催します。 夏休みの宿題として取り組んではいかがでしょう? エントリーは、紙媒体のアイディア部門と工作による作品部門の二種。結果は、十一月に開催予定の「はつらつフェスタ」で発表します。 詳しくは、地域福祉課まで。奮ってご応募ください。 三浦市ボランティア情報 ☎ 888-7347 担当:杉崎
介護最前線―小規模多機能型居宅介護事業所はつらつvideobg1 
三浦市原町 笠原利彦さん(八十五歳)
これは空き缶にチラシで作ったこよりを巻いて作ったんだよ」と優しい口調で、お手製の花入れについて説明してくれた笠原さんは、昨年の九月からはつらつを利用されています。感想を伺うと、「はつらつにきて、みんなと話をするのが楽しい。」
また、楽譜を読まなくても、聴いた曲をピアノで弾くことができるので、歌う時間やイベントのとき、はつらつスタッフも笠原さんを大いに頼りにしています。
はつらつを利用し始めたころは足腰が弱っていて、スタッフの肩に体重をかけてようやく歩いていたのが「だいぶ良くなった」と話されるとおり、杖をついて一人で歩けるようにまで回復しました。
今後の希望を伺うと「手芸をやりながら、ゆったり暮らしていきたい」と話されました。(杉崎)
小規模多機能型居宅介護事業所「はつらつ」
お問い合わせは☎046-888-9555(直通)
福祉施設訪問記―宗教法人常光寺城ケ島保育園videobg1 
165-08
165-08-2脇坂眞園長(上写真)にお話を伺いました。歴史は古く、昭和三十三年に開所。「大正時代の兵舎から、資材を集め建てられました。」
「最近は、やっていいことが制限されがちですが、当園では安全面に十分配慮した上で、木登りできるようにしています。また夏には海水浴を行っています。できるだけ子どもたちに様々な体験をさせてあげたいと考えています。」
また「地域福祉センターの慰問や地元の催しに参加し、三浦市を子どもの力で元気にするお手伝いを積極的に行っています。」とお話し下さいました。(杉崎)



元気!社協の職員videobg1 
重田純子(「湯ごころ」介助員)

165-09こんにちは!現在?歳、まだ子育て中ですが子供も小学校の高学年になり少しは自分の時間を持てるかなと思っていた頃、社協の介護初任者研修を知り受講しました。修了後は、PTで講師の成田課長からのお誘いもあり、昨年七月から勤務しています。
勉強したとはいえ、介護未経験の私にとっては分からない事だらけで、一日一日決められた仕事だけをすることで精一杯でした。

最近はお茶を入れながら利用者の方とお話ししたり、「慣れた?頑張って!」と励ましてもらうなど仕事にやりがいを感じています。
今の私の目標は、「今日も会えてよかった!」と利用者の方から信頼される職員になることです。これからもよろしくお願いいたします。(本人談)

今年度も介護職員初任者研修を7月15日から開講いたします。
また、介護支援専門員実務研修受講試験対策講座(株式会社ルナランドと共催)も7月から開講いたします。
詳しくは研修センターホームページをご覧ください。
お問い合わせは☎888-7347成田・前川まで。

狩倉総合法律事務所のワンポイント法律相談videobg1 
165-10Q:十年ほど前に購入した土地家屋を売却しようとしたところ、実際の土地の形と土地が分筆された当時の地積測量図が異なると言われました。きちんと測量し、公図の訂正や地積の更正をしないと売却できないそうです。この費用は購入時の仲介業者に請求できるでしょうか?

A:宅地建物取引業には免許制度が設けられており、宅地建物取引業(仲介業者)は、宅地建物を取得しようとしている者に対し、宅地建物に関し、宅地建物取引業としての専門的地位に相応する水準の調査を行い、説明する義務が課せられています。
専門的地位に相応する水準の注意義務として、宅地建物取引業は、対象となる宅地建物の権利関係を調査し、権利関係に疑義を生じるおそれのあることを認識した場合には、これを買主に説明し、買主が正確かつ適切な情報に基づいて取引できる環境を整える仲介契約上の注意義務を負っていると考えられます。実際の土地の形と地積測量図が異なっている場合、隣地所有者との間で所有権をめぐる紛争が生じる可能性があり、権利関係に疑義を生じるおそれがあるところ、地積測量図は法務局で容易に閲覧できることから、買主にこの土地の形状等から生じ得る問題について説明しなかったことは、上記の注意義務を怠ったものといえます。宅地建物取引業の注意義務違反がなければ、新たな測量、公図の訂正及び地積更正の費用が発生しなかったといえますので、宅地建物取引業に対し、これらの費用を損害賠償として請求できる可能性があります。
なお、土地の購入から十年以上が経過していた場合、仲介業者から消滅時効を主張される可能性がありますが、本件は、注意義務違反と損害の発生を知ってから三年は経過しておらず、土地の購入時から二十年は経過していないようですので、注意義務違反が不法行為であると主張し、不法行為に基づく損害賠償請求として宅地建物取引業に支払を求めることができる可能性もあります。(担当弁護士・加藤修一)

企業のCSRリビエラリゾート「キスマスター2015」に参加!videobg1 
165-115月17日、リビエラリゾート・シーボニアマリーナが開催した「キスマスター2015」に就労支援センター「どんまい」と児童発達支援事業所HUGくみの利用者が招かれ、スタッフ併せて総勢11名が初めての舟釣りに挑戦しました。釣果は今一つでしたが、皆貴重な体験をさせていただいたことに感謝の気持ちで一杯です。
また、釣ったキスの一部は「どんまい」の食材となり、関連施設の利用者を喜ばせていました。写真は寄贈式の様子。

寄託videobg1 
165-12かながわ信用金庫さまが、チャリティーコンサートで集まった募金の一部をご寄附くださいました。写真右は、寄付金を届けてくださった高瀬清孝業務部長です。毎年本当にありがとうございます。
この他にも
▼三浦創生舎▼今津葉津子▼大井ヨシノ▼深瀬加根▼中澤一江▼飯島定夫▼出口吉男(敬称略)からご寄附をいただきました。
ご協力ありがとうございます!

ヤギのメエちゃん三浦市総合福祉センターに現る!videobg1 
165-13「三浦市のために、役に立てることはないか?」とボランティアセンターを訪ねて下さった只野輝夫さんは、はるばる伊勢原市からヤギのメエちゃんをHUGくみ&はつらつ利用者のために連れて来てくれます。動物が苦手なHUGっこも、何とかエサをあげたい一心でおっかなびっくりメエちゃんに近寄ります。「ヤギセラピー」興味のある施設の方は888-7347(杉崎)まで。
教えて!成田さんー理学療法士・成田慎一の「介護ワンポイント・アドバイス」videobg1 
今回のテーマ「トイレ」
165-14歩行状態が低下することにより間に合わなかったり、認知症が進行することによりトイレの場所がわからなくなってしまったりすると、介護する方にとっては負担が出てきます。しかし、一番大切なことはそういった状況にある本人の心境であり、誰であっても世話になりたくないのがトイレの介助です。そこで、まず本人の尊厳を第一にする視点が求められます。具体的には安易にオムツの着用を考えるのでなく、歩ける人にはトイレまでの動線を、トイレまでは歩けないが立って座れる人にはポータブルトイレを、寝たきりで排泄の感覚がわかる人には尿器などの活用を、というように身体のレベルに合わせて考えていきます。
 少しでも自立したトイレ内の動作を練習するために、当会の地域福祉センター一階のリハビリ室の機器を活用して下さい。特に、ADLシステムという機器は手すりの取り付けに参考になると思います。詳しいご相談は成田までよろしくお願いいたします。

165-15

稲川淳二氏による福祉講演会は7月5日(日)うらりで開催されます。
絶賛発売中のチケットは社協まで。
videobg1

2015年7月
05日 記念福祉講演会(うらり)
08日 一級建築士住宅改造相談
12日 障害者・保護者向け「お金」の勉強会
15日 介護職員初任者研修開始
21日 HUGくみお泊まり会
22日 HUGくみお泊まり会
22日 どんまい市役所弁当販売
23日 遊びの広場きらきらキッズ
24日 無料法律相談(総合福祉センター)


2015年8月
04日 HUGくみお泊まり会
05日 HUGくみお泊まり会
10日 皆で海に親しむ会
12日 一級建築士住宅改造相談
19日 どんまい市役所弁当販売
23日 わいわいキャベツっ子
27日 遊びの広場きらきらキッズ
28日 無料法律相談(はにかみ屋)


みうらふれあいサロン情報
2015年7月
06・13日 地域福祉センター
08・15・22日 三浦漁村センター
09・16・23日 勤労市民センター

2015年8月
3・10・17日 地域福祉センター
12・19・26日 三浦漁村センター
13・20・27日 勤労市民センター

介護予防・リハビリ体操教室情報
2015年7月
24日 あんじゅ三崎口
29日 地域福祉センター

2015年8月
26日 地域福祉センター
28日 あんじゅ三崎口

掲載予定は、予告なく変更になる場合があります。
各予定のお問い合わせは…☎888-7347

カテゴリー: 未分類

Web Magazine
『社協みうら』
地域福祉の総合情報誌

〒238-0102 
三浦市南下浦町菊名1258-3
事務局
TEL 046-888-7347
FAX 046-889-1561
発行責任者:杉山実
編集人:高根沢奈津子

社協会員募集!

三浦市社会福祉協議会では、その社団的性格から、会員制を敷いています。   
当協議会の会員制度は、社協活動を通じて地域福祉を推進する助け合いの仕組みです。皆様からお寄せいただいた会費は、福祉のまちづくりのための貴重な財源として活用されます。

一般会費 : 一口1,000円
賛助会費 : 一口3,000円

☎ 046-888-7347

ご意見、要望、コメント
    朗読「ひばりの会」

    「ひばり89号」A面です。

    「ひばり89号」B面です。

    三浦市を中心にし、朗読の勉強会、保育園や高齢者施設などへの朗読や­紙芝居のボランティアに行っているボランティアサークル「ひばりの会」さん朗読をお楽しみ下さい。