成人した大学生の息子が、サラ金から借金をしていました。どのように実態を把握し、また、返済したらよいのでしょうか?

(質問)

成人した大学生の息子が、サラ金から借金をしていました、実際の債務の状況もわかりません。どのように実態を把握し、また、返済したらよいのでしょうか?

(回答)
取引の実態を把握するためには、サラ金等の貸金業者に対して取引の履歴を明らかにさせることが必要です。借入と返済の年月日及び借入額・返済額を明らかにすることで、取引の実態を把握します。その際、完済した借入についても全て明らかにさせることが大切です。
取引の履歴が明らかになったら、法定の上限利率に基づき、利息の再計算を行うことが必要です。法律に定められている上限利率を超える利息を請求し、これを支払わされていることがありますが、このように計算した結果、債務額が少なくなる場合があり、さらには返済しすぎていたことにより、払いすぎていた過払金の変換を受けられる場合もあります。
以上の調査の結果、払い過ぎていた場合には返還を受けたうえで、債務が残るようであれば、正しい債務額を支払可能な金額で一括または分割で返済する交渉をし、合意した内容で返済してゆくべきです。
これらの調査や交渉をご本人で行うことも不可能ではありませんが、きちんとした処理を行うためには、弁護士にご相談されることをお勧めします。

(担当弁護士)
鈴木 亮

カテゴリー: お金のこと