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文字盤によるコミュニケーション

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三浦市社会福祉協議会常務理事の佐藤千徳です。

三崎保健福祉事務所などとの共催で養育支援講演会を開催しました。
講師は、天才少年作家として名を馳せる重度自閉症の東田直樹さんとそのお母様である、東田美紀さんの両氏です。
直樹さんは重度の自閉症を抱えながらもパソコンや文字盤ポインティングを使って自分の思いを表現することができます。
もちろん、それ自体も驚きなのですが、母親美紀さんの直樹さんに対する愛情の深さに魂を揺さぶられる思いがしました。

講演のまとめに美紀さんは次の点を支援者に求められました。
①子供の安定した生活を保障するには、まず親御さんを支える必要がある。
②療育者としての観察やテクニックは重要だが、それが全てではない。
③出来ないことを出来るようにするだけでなく、心を癒すということも、療育の大切な役割ではないか。
④教育には、相性もある。親にとって良い先生と子供にとっての良い先生が、同じとは限らない。

そして、最終的には親しかその子の人生の責任はとれないことを頭に入れて欲しい―と結ばれました。

僕には何の確信もありません。うかうかしています。しかも、よく間違いを犯します。それでも歩みを止めるわけには行きません。だから絶えず学んでいなければならないのです。そんなことを改めて感じた研修でした。